自律神経を整える鍼灸治療
2023/11/05
目次
自律神経とは?
自律神経とは?
自分たちでは意識的にコントロールすることのできない内臓や血管機能、延髄支配の機能のことです。
鍼灸の分野では、自律神経の働きを正常に近づけることが目的のひとつとなっています。
自律神経には、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)の2つの役割があります。
交感神経は緊張や興奮状態をもたらし、副交感神経はリラックスや休息を促します。
鍼灸による施術は、交感神経と副交感神経のバランスを調整し自己治癒力を高めることで、身体の不調を改善することを目的としています。
例えば、ストレスによって交感神経が過剰に刺激され続けると、身体的な不調や症状が現れます。
鍼灸の刺激によって副交感神経が優位になることで相対的に体調を整えることができます。
特に、経絡治療やお灸も自律神経を整える効果があり、ストレス解消や自己免疫力を高めるなどの効果が期待できます。
私たちは自律神経を含めた身体全体のバランスを考慮しながら施術を行い、患者さんの症状の改善を目指します。
鍼灸治療が整える自律神経とは
鍼灸治療は、身体の不調を改善するために非常に有効な手段の1つです。
施術の目的は交感神経の異常な興奮状態を抑制することで、身体の内部環境を整える効果があります。
現代人の生活はストレスや不規則な生活リズムが大きな要因となって自律神経の統制が乱れてしまうことが当たり前のようにあります。
このような場合、身体は胃腸障害や体の冷え、熱感等不調を感じたり、免疫力低下に陥ることがあります。当院での解決策としては鍼灸治療により筋肉や経絡を刺激することによって、自律神経のバランスを整えることを重点に置いています。
施術によって副交感神経が優位になり、身体はリラックスして回復力が高まると同時に、交感神経も活性化されて免疫力を高める効果が期待できます。鍼灸治療は、自律神経を整えることで、身体の不調を改善し、健康を取り戻すために有効な施術です。
自律神経を整える施術法
鍼灸というジャンルの物理療法は、自律神経のバランスをより正常に整える施術を得意とします。
鍼によって経穴を刺激することで体内の不随意的な機能を調整します。
それらの施術方法は不定愁訴を起こす原因とされる社会的ストレスや慢性的な疲労感に効果的です。
お灸は、よもぎという植物を使い、身体に温熱刺激を与えます。
これによって、身体の表面か方法はの奥深くまで温めて血流やリンパの流れを促進します。
さらに、血液中の酸素濃度を高くし、免疫力を向上させる効果もあります。
鍼灸師は、症状を緩解させるだけでなく健康を維持するための体の機能の調整を得意とします。
自律神経を整えることで、ストレスや疲れに強い身体作りが可能です。
鍼灸師の施術によって、慢性的な疲れや不眠症、ストレスなどの症状を改善し、健康的な生活を送ることができるようにしていきましょう。
自律神経が乱れる患者に効果的な鍼灸治療
自律神経の乱れは、現代社会で多くの人々が抱える重大な健康問題です。
対人ストレスや不規則な生活習慣、欧米式の食習慣などが原因となり体調を崩してしまうことがあります。
鍼灸には、身体全体の機能を調整する働きがあります。
患者の症状に合わせて、治療箇所の経絡経穴を刺激することで、内臓の乱れを整えます。
また、不調を引き起こす筋肉血管の緊張を取り除き、血行を良くすることで症状を改善することができます。
特に、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた場合には、鍼灸治療による恒常機能の回復が効果的です。
精神的行き詰まりなどから交感神経が優位になり、心拍数が上がったり血圧が上昇することがある場合には副交感神経を優位にすることで自律神経を整え、心身のリラックス効果をもたらします。
逆に副交感神経が優位になり、消化器系の不調を引き起こす場合には、交感神経を刺激することで改善することができます。
鍼灸治療は、数回の治療で慢性的な効果があるとされています(遅効性)。
ストレスを強く感じている方や生活リズムが乱れている方は、まずは鍼灸治療を受けることをおすすめします。
鍼灸治療で整えた自律神経を維持する方法
鍼灸治療を受けると、自律神経が整えられることがよくあります。
重要なのは治療を終えた後も、その状態を維持することです。
自律神経が整っていると、ストレスに対する抵抗力が高まり病気にかかりにくくなり免疫力もアップすると言われています。
それらの褒められるべき点は、薬や注射、抗生物質に頼ることなく健康維持を継続させる点において大きな役割を果たしています。
自律神経のオンオフのバランスを維持するためには、日常生活において以下のような点に気をつけることが必要です。
1. 食生活を見直す
偏った食生活や過剰な摂取は、自律神経を乱す原因となります。日本人としての本来のバランスの良い食生活を心がけ、適度な量(腹7分目程度)を摂るようにしましょう。さらに 歯 という消化器官をしっかり使い、一度口に含んだら30回は咀嚼しましょう。血糖値の乱高下にとても効果的です。
2. 睡眠をしっかりと取る
睡眠不足は、自律神経をかき乱すだけでなく、免疫力の低下にも繋がります。
しっかりと睡眠をとるように心がけましょう。6時間以下の睡眠は日中酩酊状態と変わらない程度の脳機能となります。
3. 運動をする
適度な運動は、血行を促進し、リラックス効果をもたらします。自律神経を整えるためには、軽く息が上がる程度の適度な運動を続けることが大切です。
4. ストレスをためないようにする
ストレスは、自律神経を乱し、様々な病気を引き起こす原因となります。
ストレスをためないようにするためには、定期的にリラックスする(何も考えない、何もしない時間を作る)ことが重要です。
以上のような方法を実践することで、鍼灸治療で整えた自律神経を維持することができます。自分自身でケアをすることで、健康的な生活を送りましょう。